そう断言すれば、昶はマジで!?と叫びにも似た声で言いながら目を輝かせる。
その姿を瀬々と朔姫はまじまじと見つめる。
「なんつーか……昶っちって扱いやすいんスね」
「そうね。でもそれは桜空さんだからだと思うわ。昶がこんなに自分をさらけ出すのは、彼女といる時だけだから」
あかねと昶。
誰が見ても仲の良い二人は、一見恋人同士にも見えなくもないが、実際は互いに心から信頼し合えるダチであると朔姫は理解している。
林間での出来事を乗り越えてから、更に強固になった二人の絆は、傍で見ている自分にはとても眩しいものであった。
故にそんな関係を誰かと築くことは、自分には出来ないだろうと朔姫は思っていた。
「桜空さん、なんスね」
「え?」
仲良さそうに話をしている二人を見ながら考え事をしてた所為か、朔姫は隣に座る瀬々に話し掛けられ思わず声を漏らす。
「いやほら……昶っちの事は名前で呼んでるのに、あかねっちの事は未だに名字呼び。ちょっと気になって」
「……」
「山川さんからしてみると、やっぱあかねっちは気に入らない?」
「そんなこと――」
否定しようとする朔姫だが、何故か言葉が続かない。
そこで初めて、自分があかねの事をどう思っているのか考え始める。
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