迷い悩むあかねを見かねて、瀬々は思案しながら更に提案をする。
「そうッスね……あかねっちはどんな情報が欲しいんスか?」
「無所属でオルディネに必要な異能者。それか、そこまで弱くもない異能者」
適した言葉が見つからず、率直に思った事を告げる。
すると瀬々は、面白そうに笑った。
「それ願望にも聞こえるッスね。でもそれなら今三つほど持ち合わせてるッスよ」
「マジ?」
「まじッス。ちなみに対価は………」
「……」
「あかねっちのアドレス」
「……は?」
何を対価にされるのか、思わず身構えたあかねだが、瀬々から発せられた対価はあまりにも肩透かしな内容で目を瞬かせる。
「そんなのでいいの?」
「今回は特別ッス。それに初回はタダにするって言ったじゃないスか」
確かに言ってたような気がしなくもない。
だが本当にそんな物を対価と掲示して、情報屋は成り立つのだろうか。
密かに疑問を覚える。
「これがアーネストさんやジョエルさんなら話は違うんスけど、あかねっちは友達で未成年って事でいいんス。ささっ、携帯プリーズ」
「あ、うん」
素直に携帯を差し出すと瀬々は慣れた手付きで、自分の携帯にアドレスを打ち込む。
.

