桜空あかねの裏事情


二時間後。
材料の買い出しを終えた調理班の面々は、準備班が用意したかまどなどで、早速調理に取りかかっていた。


「米炊き、こめたきー……ってかまどに火が付いてない!瀬々ー!」


「はいはーい!チャッカマンあるから大丈夫ッスよ」

「え、持ってんの?」

「こっそりね。だって地道に火付けんのメンドイじゃん?」

「おっ。流石はサボりの同志」


調理班であるあかねと瀬々も例外ではなく、こっそり買った土産を部屋に置き、材料の最終確認が済むと準備に取り掛かった。



「とりあえずお米は飯盒で、チョロチョロ中パッパっすよ」

「チョロチョロ?なにそれ?」

「あれ桜空さん知らない?飯盒はそれでやるんスよ、だいたい」

「そうなんだ」


帰ったら結祈に聞いてみよう。などと思っていると、瀬々は近くにあった材料が入ったビニール袋を持つ。


「あとはカレーだけッスから、飯盒の見張りは山川さんか香住くんにお願いして、調理場に行こうよ」

「そうだね」


あかねは辺りを見回し、見つけた朔姫に飯盒の説明し、その場を後にして調理場へと向かった。

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