「だ、大丈夫だって!これくらい一人で出来るから!」
作業を行おうとする朔姫を慌てて止めようとする昶。
普段と違うその様子に、朔姫は眉を潜めて彼を見上げる。
「……私がいたら迷惑?」
「え!?い、いや……そんな事ないけど」
思ってもない事を言われ勢いよく否定するが、朔姫はそれでも納得していないのか表情は曇っていく。
「今日の香住くん、様子が変」
「え」
「桜空さんとも話さないし、何かあったの?」
他人事者に首を突っ込む事のない朔姫にさえそう問われてしまい、昶は思わず黙ってしまう。
「何があったのか知らないけど、桜空さんは朝からずっとあなたを探してたわ」
「………」
沈黙を貫く昶。
あかねが今朝から自分を探していた事は知っていた。
だがジョエルの言葉や昨日の一件を通して、今まで通り接して良いものなのか、自分自身でさえ分からなくなってしまい自然と避けてしまっていた。
一向に口を開かない昶を見かねて、朔姫は一息ついて背を向ける。
「じゃあ……かまど作りは香住くんに任せるわね。私は燃えやすい物を集めてるから、何か困った事があったら呼んで」
「……おう」
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