桜空あかねの裏事情



数十分後、バスは町に到着した。
指示に従い順次に降りていき、二人は担任のところに集まっていた。



「はい、みんなちゃんといるね。今から二時間、食材探しだからね。時間厳守だよ。余計なとこには行かないように。何か困った事があったらすぐに言うんだよ。先生はバス付近にいるから」


言い終わると集まっていた生徒達は、それぞれ散り散りに町へと歩き出していく。


「二時間か……思ってたより長いね」

「あそこにスーパーっぽいのあるからさ、一回材料確認して集合時間が近くなったら買いに行かない?俺、先輩達のお土産買いたい」

「あ、私も。結祈達に買わないと」

「桜空さんと瀬々くんは何を作る予定なんだい?」


二人が話していると近くにいたのか、担任である直江が声を掛けてくる。


「カレーっすよ。メジャーだし、一番楽じゃないっすか」

「ふふっそうだね」

「先生はなに食べるんですか?」

「先生はまだ決まってないよ。どこかの班にお邪魔しようと思ってるんだけどね」

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