「なんだよ……それ」
「今頃気付いたのかよ。お前って、ホント疎いよな」
「ッ……始めからそう思ってたのかよ。オレはお前を」
親友だと思ってたのに。
「は?悪いけど、お前の事を親友だなんて思った事、一度もねーから」
彼の言葉に傷付いた少年は
それ以来、他人という存在怖くなった。
さも当然のように平気な顔して裏切る彼等を、信じられなくなっていたのだ。
それでも今の自分にそこから抜け出す力はなく、ここにいなければならない。
それはこれからも彼等と付き合って生きていくということ。
少年は自身を守る為に、感情に出来る限り蓋をして、他者に合わせる選択を取る。
その場しのぎであったとしても、少年にはそれで十分だった。
そして……――
また月日が流れ
何度目かの桜が咲き始める季節。
少年はついに新たな世界へと足を踏み入れ
頑なに積み上げた仮初の世界を壊す
一人の少女に出会うのだった。
――……
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