順調な日々を送っていた。
しかしある日を境に、少年に他人が一切寄りつかなくなった。
不思議に思ったが答えを見つける事は出来なかった。
「ねぇ聞いた香住くんの」
「聞いた聞いた。ちょー意外だったんだけど」
「俺ら騙されてたわけ?」
「それって最悪だな」
至る所から聞こえてくる言葉は、明らかに自分を指している。
始めは分からなかったが、徐々に周りの言葉の真実を知る事になる。
そして少年は真っ先に彼の元へと向かう。
「なぁ!どういう事だよ!」
「いきなり何だよ」
「何でアイツらが俺の事知ってんだよ!!お前しか知らないはずなのに!」
少年は混乱と怒りを彼にぶつける。
彼はそんな姿を嘲笑うかのように少年を見下した。
「そんなの決まってんだろ。俺がバラしたんだよ」
「なっ……!?」
「ウザいんだよお前。異端の血すら入ってないのに、生まれながらの異能者なんてよ」
彼は異端の血を引く者。
しかし能力を持たなかった。
故に少年に羨望し、時と共に嫉妬すら抱いてついには歪んだのだ。
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