二人は何をするにも一緒だった。
少年は彼に対して何の疑いも否定もすることはなかった。
家族以外の他人で唯一、認めてくれた存在。
自分がここにいても良いのだという理由を教えてくれた。
色褪せた灰色の世界に一筋の光が差し込むように、目の前に現れた彼を無条件に信頼していたのだ。
「俺はお前の親友だから、裏切ったりしないからな」
「ああ。オレも。裏切りなんかするもんか」
少なくともこの時の少年達の決意は固かった。
この苦しみを理解出来るのは、目の前にいる彼だけ。
二人だけしかいない世界のような空間で彼等は思う。
自分達はこれから先も親友だと。
「約束だからな!何かあったら言えよな!」
「おう!お前もな!」
頷いて指切りを交わす。
二人がこのまま互いを互いに思っていたのなら、彼等はいつまでも変わらなかっただろう。
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