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「なぁ昶!お前の異能見せてくれよ!」
「なに言ってんだよ。ここじゃダメだっての」
「あ、そうかー。じゃあ場所変えようぜ!」
あるところに二人の仲の良い少年がいた。
一人は平凡な血を引くが能力を持つ故に苦しむ少年。
もう一人は異端な血を引くが能力を持たないが故に苦しむ少年。
正反対の二人は幼い頃からの仲であり、自他共に認める親友だった。
「なぁなぁ、ここなら良いだろ?」
「でもなぁ……」
「ちぇー……俺にも見せられねーのかよ?親友なのに」
―親友。
その言葉に不思議と嬉しさが込み上げる。
世間で異端と見なされてる者の類に入る自分を忌避することもせず、また非難することもなく、受け入れてくれている。
その信頼と期待を裏切る事など出来るはずがないし、しようとも思わなかった。
「……わかったよ、一回だけだからな」
「よっしゃ!」
少年は心底喜んでいるような笑みを向けて一人はしゃいでいる。
その笑みにつられるように、もう一人の少年も笑った。
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