「そうそう。オレは準備班だから、火起こしたりするみたいだぜ」
「そうなのか。私は調理班だから材料買いに、バス乗って町に行くって聞いた」
「町に?いいなぁ〜。オレも調理にすれば良かったかもな」
「ははっ。何言ってんだか。山川さんも準備班だし、アタックしてきなよ」
「はっ!そうだ!」
思い出したかのように昶は声を漏らす。
「山川さんと一緒なんだよな!ってか館ではどうなんだ?あんま想像出来ねーけど、掃除とか洗濯とかするのか?」
「んー……」
その問いに、あかねは答える事が出来なかった。
実際、黎明館は結祈が家事全般を執り行っている。
出来る時は自室の掃除と主に下着などの洗濯は、自分で行うようにしているが、やはり結祈に任せてしまう事が多い。
またこの約一ヶ月、黎明館で過ごしきたあかねだが、朔姫が家事に携わったところを見た事が無かった。
タイミングが悪いのか、本当に家事をした事がないのか。
恐らく林間の準備時の会話から察するに、後者だと思うが。
いずれにせよ、本人が言ったわけではないので、一概に答えられなかった。
「どうなんだ?」
「そういうのは直接聞いた方がいいような」
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