桜空あかねの裏事情


それから数分後。
ようやく解散となり、夕食の時間までの二時間は自由時間となっていた。


「ようやくフリータイムっすね。桜空さん達はどうすんの?」

「特に決めてない」

「オレは売店!姉ちゃんのお土産は慎重に選ばねーと!」

「私は旅館内を探索」


三者三様の意見が出て、瀬々は思わず吹き出す。


「三人共、マジでフリーダム」

「瀬々は?」

「俺も特になし。つーことで、桜空さん付き合うッスよ」

「んー……まぁいいけど」


あかねは間をおきながらも承諾する。
しかし瀬々が自分を情報屋として探っているのは事実なので、警戒はしておこうと内で決める。


「お、まさかのラッキー。あざーす」

「なら香住くんは私に付き合って」

「おう……………ええ!?」


流れ作業のようなやり取りに昶は流れるように頷くが、瞬時に事の重大さに気付いて驚きの声を上げた。
彼の反応に朔姫は目を丸くし、様子を伺うように口を開く。


「そこまで驚くこと?無理にとは言わないけれど」

「いいいいいい、いや!全っ然!むしろ大歓迎!」


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