「しかしジョエルは、この近くを拠点にしているチーム・オルディネに所属する変わり者と聞いている」
「変わり者……ですか?」
――むしろ変質者じゃ……?
「オルディネと言えば、かつて頂点に君臨していた誇りあるチームだったが、度重なる不幸の連続で今や落ちぶれたチームだからな。噂では今年に解散するとか言われている。君も聞いた事はあるだろう」
「ええと……まぁ、一応」
「オルディネは今年も所属説明会に参加するらしいが……やはり難しいだろうな」
「難しい、ですか?」
「いくら五指の一人がいるとはいえ、将来的に見込みがないチームには誰も入ろうとはしないだろう」
その言葉に、あかねはジョエルの言う通りオルディネの状況は、内から見ても外から見ても深刻なものだと痛感する。
オルディネが解散から逃れる手立ては、自分がリーデルになるしか方法はないのかも知れない。
だが偽りではない噂がそこまで広がっているなら、所属してくれる者などいないのではと一層不安になる。
「葛城さんも、そう思いますか?」
「俺は……」
突然言葉を無くす駿に、あかねは不思議に思い、彼を見遣る。
「葛城さん?」
「俺は、だな。恥ずかしい話だが……オルディネには過去、所属申請を出した事がある」
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