外装も一般人が通うような高校と大して変わらかったが、内装もまた同じく造りもとても似ていた。
ましてや建て直してから間もない所為か、自分の高校より施設が備わっているのではないかと思わせる。
「意外と凄いかも……」
大差ないこの環境で異能者が教育されているのなら、自分が過ごしている世界とあまり変わらないのではないかと、あかねはふとそんな事を思った。
だからこそ尚更、一般人から異能者は忌避される理由が分からない。
異能を持つだけで異端とされ拒絶されるのなら、どう考えても割り切れるものではないのだ。
そんな事を思いながら、しばらく辺りを見学していると急に視界が暗くなる。
「わっ」
「ッ」
頭上から息を呑む音が聞こえる。
視界が暗くなったのは、どうやら誰かにぶつかったからだと、あかねは即座に理解する。
少し距離を置いて、ぶつかってしまった相手を見る。
やや青みがかった黒髪の男性で、背は平均より少し高めだろうか。
表情は驚いているのか、僅かながら瞠目しているのが分かった。
「すみません。前方不注意で」
「いや。こちらもすまなかった」
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