桜空あかねの裏事情


戸松駅 周辺



約束の時間が近付いてきて、昶は言われた通り財布と携帯だけ持って玄関に行く。
既に何人か揃っていて、数分後には全員集まり、戸松駅周辺を歩く現在に至る。

ぱっと見て七、八人ぐらいだろうか。
思っていた以上の人数で、街を歩く自分達は一つの集団であるのは間違いなさそうだ。


「なぁ一条、あの道を左だっけ?」

「そうだぜ」

「違うよ一条。もう一つ先の道を左」

「なにっ!?ホントか佐々木!」

「ははっ!間違ってんじゃんよ!しっかりしろよ一条」

「うるせぇ!」

「つかどこの店?」

「知らね」

「ラーメン屋だろ」

「ラーメン!」

「ラーメン!?」

「担々麺!」

「ばっか塩だろフツーに」

「いやいや。ここは味噌だろ間を取って」

「間って何だよ」

「バターとコーンをトッピング」

「おっいいねー!」

「メジャーとしては醤油だな」

「つまんねー。ロマンの欠片すらねーよ」

「ラーメンにロマンを求めてどうする」


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