桜空あかねの裏事情



昨夜ジョエルに言われた事が脳裏に過ぎる。
結祈達を認めさせるか、新たな異能者を探してオルディネに所属させるか。
どちらも理が適っているが故に、なかなか決断を下せない。


「あかね嬢が迷っているのは分かってるつもりだけど、これだけは早めに決めておいた方が良いと思ってね」


どうするかはともあれ、最低限の目的だけでも決めておく事にはあかね自身も、賛成であるのは確かであった。


「……アーネストさんはどう思いますか?」

「私もジョエルと同じように、新たな異能者を探す方がいいかな。あかね嬢をリーデルとして認知させた上で、所属させればいいだけだからね」


そこまで聞いて、ふと疑問に思った事を口にする。


「あの……気になっていたんですが、何人くらい探せばいいんですか?」

「ああ、そうだね。私個人の意見として賛成派が優勢となる為に、過半数は欲しいね。ジョエルは立場上、表立って賛成は出来ないのと、渦中の君を抜いて……せいぜい五人は欲しいところだね」

「五人……ですか」



五人の新しい所属者を探し見つける。
一聞、大した事ではない。
だが、そこら辺にいる人達から探し集めるのではない。
異能者の……それも無所属の彼らの中から、探し出さなければならない。
片手で表せるその個数は、あかねに重くのしかかる。


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