桜空あかねの裏事情


「違うやり方?」

「あれじゃあ、反対も批判もされるわ。あかねちゃんだってその煽りを受けるに決まってる」


昨日、自分達は確かに彼女を歓迎していた。
だがジョエルが発した一言によって、彼女に対する見方が激しく変わってしまった。
目の前の男は、そうなる事が分からなかったはずがない。
むしろ見越していたはずだ。
確かに自分は誰がリーデルになろうが関心はない。
だがまるで人をどん底に突き落とすかのような行いを、ギネヴィアはどうしても許せなかった。
しかし、そんな事さえ見抜いていたのだろう。
彼は鼻で笑っていた。


「陸人や朔姫は君に比べ頭が固い。引き延ばしたとて結果は同じだったと思うが」

「それでも理解があるのとないのでは、大きな違いよ」

「何か履き違えている言い方だな。相手を理解しているからと言って、決して分かり合えるものではない」


ギネヴィアの持論に、ジョエルは容赦なく反論し、躊躇なく切り捨てる。


「とは言え、今となっては過ぎた事だがな。まぁ心配する事はない。お嬢さんはうまく乗り越えるさ」

「随分と買ってるのね」

「彼女は遅かれ早かれオルディネのリーデルとなる。期待するのは当然の事だろう」

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