クラスメート達が教室へ戻ると、すぐに担任の直江が来てHRを始めた。
プリント数枚配られて、諸注意もろもろの話を聞かされる。
話が終わればHRは終了し、それぞれ荷物を持ち教室から出ていく者や、教室に残って話している者もいた。
「んじゃオレ達行くな」
「はいよー!」
「…また後で」
教室をから出て行く昶と朔姫を見送ると、あかねは自分の席に座ってアーネストから届いたメールを開き“今終わりました。教室で待ってるんで、着いたら連絡して下さい”と返信をして、携帯の発信履歴を見る。
順番に見ていくと後ろの方に、昶との会話で浮かんだ人物の名前があった。
番号を確認し発信するが、相手が出る様子はなく、何回かコールしたところで電話を切る。
「やっぱ出ないか」
「出ないって彼氏?」
不意に掛けられた声に顔をあげれば、隣の席に座っているクラスメートであろう男子の姿があった。
「…違うけど」
いきなりのことで、あかねは少し間を置いて答える。
「残念。って彼氏は香住くんか」
「それも違う」
「ありゃ……また残念」
飄々とした振る舞い。
言葉とは裏腹に、少年に残念がる様子は見えない。
.

