「金縁?まさか……」
アーネストが珍しく表情を崩す。
何か気に障る事を言ってしまったのかと不安になり、彼の顔色を伺う。
「アーネストさん?」
「あかね嬢。署名する時、彼に何て言われたんだい?」
「え……と、確かオルディネに所属する事に同意する誓約書だって」
初めて見る真剣な表情に、あかねは戸惑いながらも正直に答えた。
「はぁ……やはりそうか」
「あ、あの……」
真剣な眼差しで何か思いつめたようにも見えて、あかねは声を掛けようとするが、その前にアーネストはジョエルに声を掛ける。
「随分と悪趣味だね」
「それはお前が言えることか」
変わらず真剣な表情のアーネストに、ジョエルはおどけた口調とわざとらしい仕種では言葉を返す。
「……彼女にそんな重荷を?」
「クックッ……」
重荷という言葉にジョエルを見る。
あかねの視線を受けると、彼は喉を鳴らして笑う。
「そうだ。彼女には、このオルディネの新しいリーデルになってもらう」
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