やっぱり昨日のはドッキリだったんだね!


 皆普通だし。

 前と変わんないし。


 あー、安心安心。


「小夏くん。学校行こ」

「あー、うん」

 そして、いつものように小夏くんと学校に行く。

「あ、待て」


 小夏くんは、ローファーを履こうする私にストップをかける。

 私は、ローファーを履いてトントンとかかとをして、小夏くんの方へ向く。


「寒いから」


 小夏くんは、私の首にマフラーを巻いた。

 
 黒の高そうな生地のマフラー。


「男モノで悪いけどな」

「でも、小夏くんが寒いんじゃ・・・」

「いい。・・・でも、手だけ寒いから、これでお願い」


 そう言って、前みたいに私の右手を握る。

 
 首には小夏くんのマフラー。

 右手には小夏くんの手。


 はたからみたら・・・すごい贅沢だよね。



 何か、自分でも思ってる。