「・・・じゃ、食べた食べたー!」

「そろそろ帰らないとヤバイよね?」

「・・・うーん、そうかも」

「じゃぁ、私ついていく」

「えぇー。でも、お兄さんたち1人も帰ってないし・・・」

「いいってば。優香、遅くなったら困るじゃん」


 私は少し強引に、優香に帰宅を命ずる。

 そして、窓をチラっと見た。


 少し空が夕焼け色っぽい。

 なら、平気かな。

 帰るころは・・・少し薄暗いだけだよね。


 私は、履き慣れたスニーカーに足をつっこんで、優香の手を引く。


 そして、家を出て優香の家の目指した。