「ふざけないでよ! そんなの映画のときだけの話!」
「痛・・・」
「それに、翔ちゃんはモテるんだから・・・私じゃなくても色んな彼女さんにこういうことすればいいでしょうが!」
私は翔ちゃんを軽くののしるように言葉を放つと、落ちたペットボトルを拾って自分の部屋に駆け込んだ。
翔ちゃんのバカバカバカバカ!!!!
・・・翔ちゃんはモテるし、翔ちゃんが彼女さんたくさんいるのは知ってる。
学校とかでちょくちょく色んな女の人といるの見るし。
翔ちゃんは抱きしめるなんて簡単かもしれないけど。
私はなれてないし、ダメなの。

