「目、真っ赤」
「るしゃい・・・」
「そんなに泣けた?」
「うん・・・」
差し出されたハンカチを受け取って、目の周りをポンポンとおさえる。
あぁ・・・腫れるかなぁ。
「・・・なんで別れたんだと思う?」
「・・・相手の幸せを考えたから」
いきなりの質問に戸惑ったが、あくまでサラっと自分の考えを言う。
「でも・・・別れるなんてもったいなくね? せっかく苦労してゲットして彼氏だってのに。オレだったら・・・絶対。その相手の幸せになってやるね。オレ自身が」
この翔ちゃんの言葉が深く心に残った。
自分が相手の幸せになってあげる。
そう考えられた翔ちゃんはすごくいい男なんだろうね。
「翔ちゃんって・・・いい男の人だね」
「・・・いまさらオレの魅力に気づいたとか?」
「・・・翔ちゃんは出会った時から魅力的だよ」
お目覚めキスでドッキリ。
みたいなことが起こりかけた翔ちゃんとの初対面だったけど。
カッコよくてモテそうって思ったし。
それって翔ちゃんが魅力的だったからでしょ。
「・・・・・・何、この小悪魔」

