「・・・日曜・・・・・・朝、少し早めならいいけど」

「!・・・・・・ありがとう。お兄ちゃん」

「どういたしまして」

「ありがとう、お兄ちゃん大好き」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「え、あ・・・そ、その」

 弾みで大好きなんて言っちゃったよー。

 や、普通に好きなんだけど。


 お兄ちゃんとして超好きだけど。

 だけど、口に出してこう言っちゃうと。


 私は思わず口を覆った。


「お兄ちゃんとして・・・大好き。みたいな」

「分かってる・・・」

「・・・・・・じゃぁ、何で目あわせてくれないの?」

「!?」

「・・・大好き取り消すから、目・・・あわせて?」

「いや! 大好き自体は取り消さなくていいから」

「え?」

「その・・・大好きって言葉がイヤだったわけじゃないし、むしろ・・・嬉しかったというか」

「・・・そっかぁ」

「って、恥ずかしいこと言わせるな!」


 真っ赤になった顔を向けて怒るお兄ちゃんに、怖いとは感じない。

 むしろ、耳まで真っ赤なのが可愛い。

 なんて思ってた。


 お兄ちゃんも恥ずかしくなって照れて、顔が真っ赤になったりするんだ。

 へへ・・・私とかだけかと思っちゃってた。


 お兄ちゃんの意外な一面見れてよかったかも。


「あのあー・・・オレを挟んでイチャつくのはおかしいと思うんだけど?」

「た、巧くん! イチャついてなんかないですっ」

「・・・悠斗がお兄ちゃんとして好きなら。オレは?」

「巧くんもすっごく好きです」

「っ・・・・・・あー・・・自分で聞いといて照れてる」

 巧くんは顔をそらして、顔を赤くする。

 ていうか、何かこう改めて告白みたいで。


 照れくさいんだけどな・・・。