「わ、私!?」
「行くのはお前と、オレか翔だろ? 決まらないからお前が決めてくれ」
「えぇ・・・・・・」
・・・正直どっちでもいい。
なんて考えてる私は残酷だろうか。
カップル割引きくなら、どっちでもいいんだけど。
「・・・小夏くんって、こういう映画苦手ですか?」
「・・・・・・・・・・・・別に」
「翔ちゃんお願いします」
「は!!!???」
小夏くんは1000%、苦手だ。
こういう手の映画が。
ぶっちゃけ、映画の券をチラ見して嫌そうな顔をしていたから。
だから・・・まだ翔ちゃんは平気かな。
って、思って。
「オレご指名??」
「・・・小夏くん、こういう映画苦手そうだったので・・・」
「・・・るせぇ」
「まぁ、じゃ。オレと行こう。悠斗、文句ないっしょ?」
「・・・・・・しょうがない」
「んー。じゃ、カップルっぽくしなきゃだろ?」
「え?」
翔ちゃんの提案に、思わず驚いてしまった。
カップル割引を提案したのに、なら翔ちゃんがその考えをするのは当たり前のこと。
だけど・・・思いっきり驚いて。
その提案をのめなかった。
「カップル割引だから。だから、これを気に敬語もやめよーぜ? ていうか、兄妹でいつまでも敬語とか変だなーとか思ってたし!」
「・・・わかりました」
「違う。タメ語!」
「わか・・・った?」
「ん。よくできましたー」
翔ちゃんは私の頭をくしゃくしゃと撫でる。
そんな仕草に、いきなりでビックリしたし。
何だか恥ずかしくなって、キューっとうつむいてしまった。
そんな私を翔ちゃんはクスクスと笑ってる。
・・・照れくさい。

