ストレートに出してしまった言葉に、改めて恥じらいを感じた。

 何言ってるの自分。

 あぁ、空気がわけわかんなくなってるしぃ!


 今すぐ前言撤回をしてしまいたい!

 もぅ、自分恥ずかしい奴!!


「・・・あのさ・・・そういうこと言われると、反応に困るんだけど」

「え・・・あ・・・」


 なんとも言えない沈黙が流れたけど。

 何だか・・・居心地悪くなくて。


 むしろ・・・もっとここに居たいなんて思ってた。

 
「恭介!!!」

「あ・・・お兄ちゃん」

 勢いよくドアが開かれて、お兄ちゃんが顔を出した。

 そして、私の顔と恭ちゃんの顔を交互にみる。


「・・・何してんのかと思ったよ。オレの言葉無視で、恭介とお前の分のご飯運び出すから」

「あ・・・ごめんなさい」

「いや・・・変なことしてないならいい」

「悠斗・・・オレと翔と一緒にしてんじゃねぇよ」

「はいはい。雪、お前明日も学校だろ? 早く寝ろよ」

「あ、はい。じゃ、恭ちゃん。おやすみなさい」

 私は、お盆を持って恭ちゃんの部屋を出る。

 出る時・・・。


「・・・おやすみ」

 と小さく返してくれた恭ちゃんに、私は少し距離が縮まったなぁ。

 って考えていた。


 妹と思ってもらえてるかな。