「え・・・あ・・・」 「・・・そろそろご飯出来たかな。リビング行こう」 「え・・・はい」 巧くんは一瞬驚いた顔を見せたものの、すぐにニッコリと笑ってスっと立ち上がる。 何だ・・・ドキドキしたのは私だけか。 何だか拍子抜けで、私はドライヤーのコンセントを抜いてしまうと、手をついて立ち上がった。 「あー・・・やっべ」 ふと、そんな声が巧くんから聞こえたような気がしたけど。 ううん、気のせいだ。