「んっ・・・っあ!?」


 私の体が大きく、後ろへ倒れる。


 さぁ、なぜかというと。


 
 恭ちゃんの部屋のドアは、ひねるタイプのドアノブではなく。

 こう、レバー式っていうのかな。

 下に下ろして押せば、ドアが開くタイプ。


 そして、私はドアに押し付けられる形だったわけで。


 
 自由な手が、ドアノブに触れて。

 そのままガタン。

 と。


 体重をドアに預ける形だったわけで。

 簡単にドアがオープン。




 おかげさまで、床に倒れて背中を打ちつけた。


「痛っ・・・」


 私にかぶさる感じで、恭ちゃんまで倒れている。


「おい、大丈夫か?」

「え・・・うん、平気」


 少し背中が痛いけど。


「嘘だろ」

「っ・・・」


 なんでバレるんだろう。


「お前分かりやすいし、背中打っただろ?」

「うん・・・」


 もう、嘘ついてもしょうがない。