「恭ちゃ・・・」

「しゃべんないで。喘ぐなら、好きなだけ喘げ」

「!!」


 唇に、なかば強引に、恭ちゃんの唇が重なってくる。


 ドアに体が押し付けられる。


「ん、くっ・・・」


 熱い。

 ボーっとする。


 何か、おかしくなりそう。



 唇がふっと離れる。


 恭ちゃんを見ると、少し唇が湿っている。


 あ・・・///


 なんだか、すごく・・・恥ずかしい気持ちになってきた。



 思わず視線を外して、関係ない場所を見てしまう。




「余所見とか、ダメなんだけど」

「あっ・・・」


 頬に恭ちゃんの手が当てられて、グイっと恭ちゃんと視線を交わる。


 切れ長の瞳が、私をとらえる。

 心臓がキュっとなる。


 
 そして、また唇を重ねる。


 
  
 少し熱っぽくて、柔らかい唇。


 酔いそうになって、仕方ない。