そこには もうすでに 美亜の母親らしき 人が手を合わせていて 俺たちに気づいたらしく こっちに近づいてきた 「あら、来たのね あなたは彼氏かしら? 来てくれてありがとう」 そう笑った笑顔は どこか美亜に似ていた そして美亜は 墓の前で一生懸命 手を合わせていた 「あなたは あの子の事 全部聞いたのね」