「悪いがいくら先代香花姫の頼みでもそれは聞けない」 先代香花姫? 聞き慣れない言葉に私の混乱はますますひどくなる。 いったいぜんたい 何なんだ… 「私には彼女が必要なんですよ。あなたの娘、庵野羽月がね」 ───! どうして、私の名前を知っているのだろう。