私と美言の目があった瞬間、一秒だけ"天王寺桜"が彼の瞳の中に映った。
だが二秒後目に彼の瞳に写ったのはニッコリ微笑みかける"陽島和泉"だ。
「君を」
「………」
彼は答えない。いや答え"られない"のだ。
彼を固めるは、圧倒的なる支配力だ。
私は一瞬ふっと笑った。
そして、
「合格にします♪」
・・・・・・・・・。
「へ?」
キョトンとする美言は情けない声を出して、私を見る。
「雪治。後をよろしくお願いします。彼の"お友達"にしてもらいなさい」
「了解!」
雪治は敬礼の真似をして立ち上がると、呆然とする美言に近づき彼の手首をガシッとつかんだ。
「よろしくな、美言!よし早速"お話"をしよう!」
「はぁ?」
状況を理解できていないのか美言は怪訝そうな表情をしながら私と雪治を交互に見る。
「それじゃあ、どうぞ仲を深めてくださいね〜」
ズルズルと引きずられていく美言に手を振り、完全に扉がしまってからてをおろした。

