学院じゅうに響いたのではないかという絶叫から5分後。
先程よりは遥かに落ち着きを取り戻した、ここ2-Aでは色々な小声が飛び交っていた。
「女だ。ここに来て初めて学院の中で女という生き物にあった」
「いるだろ。理事長が」
「馬鹿!あれはオカマであって女じゃないだろうが!」
いや、あいつはオカマでもないよ。本人いわく。
「なあ、さっきの龍ちゃんとのやり取り見たか?完璧なるドSだよな?」
「ドSな女教師。な、なんてエロい響きなんだ。俺もあの足に踏まれたい………!」
「ごめん。その感覚はオレには理解できない」
同意しよう。
「え?女なの?女装じゃないの?」
「なら脱がす?」
「ぼ、ぼぼ僕に出来るわけないしょ!!」
脱がせると思っていることに驚きだ。
「はいはい、ガキ共〜。勝手に妄想するのは勝手だかいい加減口を閉じるよーに」
リュウのたるそうな声に小さかった声が更に小さくなる。
どうやら口を閉じる気はないらしい。

