「よいしょっと」
ガサッという音をたてながら机の上に大小それぞれの紙袋をいくつか置いた。
「「?」」
私と雪治はそろって紙袋をじっと見つめた。
「これは…」
「なんだ?」
交互に言葉を漏らしたあとも紙袋を凝視。
「さぁて、始めるわよ〜」
ニヤニヤしながら私達を見る輪廻とリュウを見て背筋に冷や汗が流れる。
「お、お前、一体私達に、なにを……」
「さ、さくら…」
子供のように震えながら私にしがみつく雪治をギュッと抱き寄せる。
「ふふっ、涙目になる美少年と戸惑う美少女。いいわ〜。でも、時間がないから…」
「これでおしまいな」
リュウの発言を後に視界がまっくろになる。
「「う」」

