「なぁ、眉間にシワ」
「む」
雪治に眉間をぐっと押され声が自然と漏れた。
どうやら知らないうちに眉間に力が入ってしまったらしい。
力を抜きふぅと息を吐く。
まあ、仕方ない。仕事には変わりないのだからきっちりまっとうさせていただこう。
気が抜けそうになっていた身体に再び力を入れ輪廻をじっと見つめる。
「なら、まずは説明からね。そんなに難しいことじゃないから、あんまり力まなくていいわよ? 龍ちゃん、あれ持ってきてちょうだい」
「へーい」
そんな気のない返事をしながらリュウは席をたった。
あんなのが教師やってるなんて世も末だな。
大丈夫なのか?日本の教育機関は一体何を考えているんだ。
私は今すぐに基準の見直しを希望しよう。

