「日向。桜ちゃんてあの桜ちゃんだよね? 爽やか系のイケメンは多分、雪治君かな?」
「あぁ、多分な」
学院までの道のりを歩く虎と日向。
その姿は、店にいた時とは違い一切の隙がなく、回りとは確実に違う雰囲気を醸し出していた。
「どっちにせよ何かある。大地や悠李はこの事知ってるんだろ?」
「いや、知らないんじゃない?偉月さんの性格が変わってるならわかんないけど。」
クスクスと笑いなが懐かしむようにめをほそめる。
「なら、早いとこ知らせとくに越したことはないな」
「だね」
そう言うと虎と日向は歩く速度を速めた。