虎が質問すると杏は「絶対あってる!!」と言い張った。
そして、ふと思いついたようにして言葉をもらす。
「多分、会えると思うよ?」
なにやら考えるようにしていた虎がその言葉に顔を上げて首を傾げる。
「え、なんで?」
「だって松島に用があるって言ってたもん」
いいなぁ〜と言う杏に対し虎はますます考え込む顔をした。
「時間だ。虎。行くぞ」
携帯で時間を確認した日向は入り口のドアノブを回しながら考えこむ虎をうながす。
「あ、うん。分かった。 じゃあね、杏ちゃん。また明日もよろしく」
「はいはーい、勉強頑張ってねー」
そう言って虎と日向はHoney bakeryを後にした。