この手のタイプの扱いは慣れてる。嬉々としてパンを選ぶ馬鹿をチラッと見る。
様はあれと一緒。
元気で活発的しかし一方で感が鋭い。見下していると墓穴をほる。
だか、こちらのペースに持ち込めばさほど苦労をすることはない。
私は彼女に向き直り、先程の質問に答える。
「私の名前は天王寺桜。別にこの町に引っ越して来た訳じゃなくて、ただそこの松島学院に用があるだけ。」
「え!! 松島に!!??」
「まだ、話しの途中」
いきなり話そうとせる彼女に視線を向けて、片目をつむり自分の口に人差し指をおき、静かにすることをアピールする。
「//////(い、色っぽいっ!!)」
顔を真っ赤にして手で口を覆いながら何度も首を縦に振る彼女を不思議に思いながら話しの続きを話す。
「これがさっきの質問の答え。」

