扉を開くと上に付いていた鈴がチリンと鳴った。 ビクッ ・・・・・・・・・。 「気のせいかな。なんだか隣の肩がびくついたような気がしたんだけど」 「だ、だっていきなり上で鳴ったらビクッリするだろ!」 「しない」 普通、鈴の音が鳴ったくらいでビクつくか? それに店なんだから音がなるに決まってるだろうに。 「いっらしゃいませ〜出てくるの遅れてごめんさい!」 雪治のふがいなさに頭を押さえていると一人の女の子が出てきた。