「寝させろ」
「だからやだ!!」
私もやだ。
もう面倒だからこのままコイツも連れてく?
うん、そーしよう。
ズリズリと雪治を引っ張りながら広間から出ようとするといつの間にか一月の隣に移動していた百合さんが話し掛けてきた。
「あれ? 雪くんも酔っちゃったの? 困ったなぁ。三週間後には二人とも学校なのに。こんな生活で大丈夫?」
「ん〜〜。大丈夫じゃね?」
「もう、一月には聞いてないでしょ?」
「「ないしょ!!」」
双子たちがきゃっきゃっとわらい。一月は百合さんの髪をクルクルとイジる。本当に邪魔だ、あのクソ兄貴。

