なぜか壱哉の絶叫だった。
「イッテェェ!! 離せ馬鹿!!! てか、なんで俺!?」
そりゃあ
「近くにあったから♪」
ニッコリ笑顔で答える私。
絶句する壱哉。
笑いをこらえる大地と悠李。
「あぁーあ。言わんこっちゃない。僕の言ったことを聞かないからこんなことになるんですよ?」
訳の分からない状態を楽しんでいると後ろから少し拗ねた様な声がした。
丁寧語なのは一緒だが少しトーンが高いので悠李ではないだろう。
気になり手はそのままで後ろを見る。
するといつの間にか悠李の隣に一人の男の子がいた。
歳は15か16ぐらいでとても可愛いらしい容姿をしているが男だ。
「南? それは私が言ったこと何ですが」
「いいんです。僕も思ったから」