「……いや、でも、それって去年の話でしょ?あんた既に寮入ってるはずなんだから家で寝るっておかしくない?」
「あれ、知らないの?松島は夏休みの間は寮を閉鎖しちゃうから実家に帰らなきゃ」
さもそれが当たり前みたいに言うはじめの言葉に首をかしげる。
そんなこと説明書には書いてなかったぞ。
「それで雅彦さん。何か言いかけてたみたいだけど何かあったの?」
「ん?あぁ、さっき言ったペンションだけど1週間無料で使わせてくれるそうだよ」
「えぇ!?1週間も無料で!!?」
「いえ、ちゃんと金は払います。じゃないと親父がうるさいんで」
「ハハハ!紫くんらしいね。だが本当に無料でいいそうだよ。ただ、しばらくの間放置状態だったらしから掃除は自分達でやってくれとのことだ」
「うっ、やっぱりそうきますか」
「あたりまえだ」
超スピードで話が進んでいくなか、私は夏休みの帰郷のことを考えていた。
やっぱり家に帰った方がいいのかな?
でも、正直言って今は帰宅禁止令が出てて帰れる状態じゃないし。

