結局、雪治は激昂した私を押さえ込むことができず。私も怒りを押さえ込むこともができず。
「いつきぃぃい!!お前なんのつもりでこの私を離れにおしこんだ!!」
スパーーンと時代錯誤の襖を開けながらおもいっきり怒鳴りつける。
「………………雪治」
「ご、ごめん。押さえられなかったんだ………」
らしくない責めるような声を出す一月に雪治がたじろいでいるのをみて少し目元がひくついた。
なにか隠してる………?
「はっ、元々押さえ込むきなんてなかったんだろ?」
癪にさわる声が聞こえてそちらを見ると父があぐらをかいて座ったまま雪治を探るような目で雪治を見ていた。
そしてその横にいる眼鏡をかけて黒スーツをきた30位の男も顔をしかめながらこちろを見ていた。
「……だれ?」
「俺の連れてきた弁護士さん」
「え、離婚?」
「ちがう。口に手を当てながら嬉しそうに笑うな」
なんだ違うのか。つまらん。
父の言葉に高揚していた表情をもとに戻す。
「で、私がいない間に何があったのかな?」

