「で、コインランドリーで洗濯機回してるってことですか」
「あぁ」
「…………はぁ」
なんか、すごくどーでもいいことにここまで食いついていた自分が恥ずかしくなってきた。
ここにいるとペースが崩れていくな。
「あのさ、」
自分の失態に脱力していると、ふいに番長が声をあげた。
「かなり話しが変わるんだけどさ、桜ちゃんって変わった口調してるよね」
ニッコリしながらそう言う番長に内心ポカンとなる。
本当に話しが方向転換したな。私の口調なんて今はどうでも良いことなのに。
「口調なんていままで気にしたことないですよ」
「そう、それだよ!」
「………」
「は?」
私と師匠が怪訝な顔をして自分の事を見ているにも関わらず、当の本人は「ん?」みたいな顔して気にしない。
「師匠。あの人なに言ってんの?」
「俺に聞くな」
「ていうかさ、もうなんでもいいよ。ねぇ師匠。この後暇なら一緒にラーメンでも食べに行かない?久しぶりの再会なんだしさ、どう?」
「いいな、それ。行くか。駅前にならいい店知ってるぞ」
「うん、行く!」
ラーメン!ラーメン!ラーメン!
なんかワクワクしてきた!
「…………僕の事は、無視?」
話しが番長のせいで盛大に変わってから違う方向に話しが進んで行く事に全く気づかなかったのは私のせいじゃない。
昔話に花を咲かせながらコインランドリーから駅前にあるラーメン屋に向かった。

