―10分後― 「おい」 「んあ?」 限界を突破し夢の中に片足突っ込んでいた私を起こして来たのは元々の原因の少年だった。 「お前よく寝れるな」 呆れた様に言うそいつに対し「ふわぁ〜」とあくびで答える。 眠い。 ていうか、 「あんた、誰」 私のいきなりの質問に二人の間に沈黙が走る。 どーして最初から聞かなかったのだろうか。今さら感たっぷりでもあるがこれを聞かなければ始まらない。