こっちには何百人という人数を一人で相手にできる怪物が二人もいる。


それに幹部以上なら何百人とは行かなくても何十人くらいを一人で相手に出来るのが普通だ。



ただ、コチラは完全に異なったグループが集まってできているため全体をまとめにくいという点がある。




一方、あちら側は完全に一つの大きなグループになっているためグループ全体をまとめやすい。






そしてなにより、バックに天王寺家がついているというのが大きい。






元々、四走と天王寺家は対立していたので特にあれということはない。



それに、天王寺家はあくまでサポートをするだけで戦力的な物を名無しに与えることはない。ただ、その"サポート"がややこしいのだ。


「……ぃち。……だいち、…大地!聞いていますか?」

「ん、あぁ。悪い、聞いてなかった。悪いがもう一度たのむ」



しまった。考え込んでいたせいで話しを聞いてなかった。



俺はソファーに座り直し悠李に視線をむける。