「ねぇ、ちょっといい?」
大地の暖かい気遣いにホッコリしながら新しい肉をモグモグ食べていると突然、美言が声を上げる。
「む、肉が足りないのか?」
「違うよ津田」
「じゃあ糸コンニャクか?言っとくが追加されても糸コンニャクだけは譲らないぜ?」
「勝手に食べてればいいよ馬鹿雪治」
「白菜ですか?持ってきましょうか」
「あ、三好先輩。お気遣いなく」
「じゃあ何が足りないわけ?ネギ?それとも焼豆腐?あ、それとも欲求不満?」
「風間は黙っててくれる?」
なんで焼豆腐の次が欲求不満なの?
なんでいきなり食品から人間の欲求の話しに飛んだ?
美言に冷たく一刀両断されたハジメをしげしげと見ながら口を動かす。
すると美言がコチラに視線を向けてきた。
「アンタの胃袋はブラックホールなわけ?一人で肉どんだけ食べてんの?」
「ざっと見て3㎏ぐらいでしょうか」
「三好先輩。真面目に答えないでください。今聞いたことを後悔しました」
顔をしかめながら胸を押さえる美言にハッとなって水を差し出す。
「なんだ?気分がわるいのか?はい、水。飲んで」

