「うわぁ、キモいよ」
美言のストレートな言葉に雪治の目が潤みを増す。
「そうか?俺はそうは思えねぇけど」
「壱哉に同意するのが気に食わないけど僕もそう思います」
「おい」
「なんて、言うか。あれですよ。不純な感情が無いからですよ」
いつの間にかじゃれ合いを止めていた二人が雪治に手を差し延べる。
途端、雪治の顔がぱぁあ!と輝く。
((((扱いやすいやつ))))
「あー、雪治君。君が良いポジションにいるのは分かったけどそれ以上は止めといた方が良いんじゃない?」
ハジメはニヤニヤしながら「ほら、また拗ねちゃうよ?」っと2階の寝室を指差す。
それを聞くなり雪治は私から離れキッチンの方へかけていった。
「あ、タマキ」
いけない。カゴに放置したまんまだ。
急いでシャンプーしなければ。私は猫用シャンプーを取りに2階へ上がる。
「んだよ。もっと驚くと思ったのによ」
「確かに、壱哉と同じなのが釈だけど」
「おまえなぁ!」
「うるさいな。俺は譜読みに集中してるんだよ。静にしてくれない?それにちゃんと驚いてたじゃん。」
「「?」」
「へぇ、よく気づいたね。羽鳥君。桜ちゃんが入ってきた時、見事に硬直してたでしょ?あれだよあれ」
ケタケタ笑いながらそう言うハジメに壱哉と南が首を傾げたのは言うまでもない。

