「おい、てめぇ。なに・・・して・・・・。」
そいつは私を見て驚いた様に言葉を切る。
何だよ。気持ち悪い。
しかし、こいつの右目・・・綺麗な青色をしてるな。
じっと見ていると驚いた顔からすぐに不機嫌そうな顔になった。
「てめぇ、何してる」
掴まれている手首に力が入る。
「何って・・・。お前の額に[肉]って書こうとした。」
それの何が悪い。
そう思っていたら顔に出ていたらしく掴む力をさらに強くされた。
たくっ、いい加減離してくらにかな。痛いし。
私はあいている方の手で私の手首を掴んでいるそいつの手を押さえ、がら空きの腹に向かって蹴りを入れた。
「・・・・チッ」
そいつは私の蹴りを防ぎ私との間を少しあけた。
その時、私の口元の端が上がった。
計画通り。
相手の少年は私の変化を見過ごす事なく怪訝そうな顔をし、警戒を強くする。
しかし私はそれを尻目に目的だった定位置に座る。

