天才姫と最強総長のワケアリな関係!?




「・・・・・・・・・・・・・。」

「スー・・・・・・・スー・・・・・」


・・・・・・寝ている。



この私の定位置(例の桜の木の根元)で。



綺麗な顔してんな、こいつ。


歳は私と一緒ぐらい。


髪は肩につくかつかないかの位置できってあり黒髪のクセッ毛で鼻はスッと通っており薄い唇に長いまつげ。

見れば見るほどムカつく程に整っている。


だ・が、私の定位置で寝るのは許せない。ここは一発お灸をそえてやる。



何? 子供っぽい?
ふっ、そんなことは関係ない!


私は今、最高にイライラしているんだ。


私は"偶然"持っていたマイネームを取り出し、少年の顔に近づけた。


「ここは無難に[肉]でいいかな?」

少年を起こさないように慎重にペン先を近づけていく・・・・・・・・・・・・・・・・が。



パシッ


「チッ」


腕をとられ思わず舌打ちをする。
後もう少しだった。
うらましげにそいつを見る。