美言sid―…―…―…―…―…―…―…―…―…―
バタンと無情に扉が閉められた途端、クラスの雰囲気が一変する。
そうだな、言葉にするなら阿鼻叫喚。
「だれだよ!?山田しめとかなかったやつぁ!!」
誰でもないだろう。
「和泉ちゃん…………。天使が…………天使がぁぁあ!!!」
悪魔のまちがいだろ?
「山田より陽島先生の方が授業わかりやすいんだけどな。地味にショックだ」
悔しいが同意しよう。
ただ、どちらにせよ俺が自由になれたのに変わりはない。
そう、俺。羽鳥美言がパシリ生活から脱出出来たことにはかわりないのだから。
俺は、思ったこと言っただけだった。その発言のせいで、聞きたくないことを聴かされ。したくもないことやらされ。勝手に個人情報知られる事になるなんて誰が想像する?
想像できる訳無いだろうが!?

